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小牧市民病院は名古屋の空の玄関,名古屋空港の北約4kmに位置し,また東名小牧インターから車で10分,公共交通機関では今年3月,名鉄小牧線と名古屋地下鉄上飯田線が直結し相互乗り入れが可能になったことで,名古屋の中心部からおよそ30分という交通の要所にあります。小牧長篠合戦で有名な小牧山や,内外の有名な近現代画家の作品を集めたメナード美術館は当院より歩いていける距離にあり,また奇祭で有名な田県神社も近くにあります。現在,当院の診療科数は23科で,救命救急センター,検診センターを併設し,常勤医師数108人,病床数は544床あり,1日の外来患者数は2,000人と,尾張地区の中核病院として機能しています。
泌尿器科は1985年,病院の改築に伴い新設され,小野佳成先生が初代部長として赴任されました。現在は,近藤厚生副院長,松浦治主任部長以下,常勤スタッフ5名,非常勤医5名,研修医1名の大所帯で診療に当たっています。しかし1日当たりの平均外来患者数は140人,入院患者数は40人あり,ESWLを除いても年間500件以上ある手術をこなすには,これだけのスタッフ数でも不十分といわざるを得ません。外来は月曜日から金曜日の午前中に行っていますが,3診体制で行っても午後2時をすぎることも多く,手術も並列で行うことのできる手術部屋もスタッフもないことから,予定手術の最後の手術が午後4時をすぎて始まることもままあります。体外衝撃波結石破砕装置を1987年10月に愛知県下で最も早く導入し,現在,ドルニエ社製HM3,HMT社製Lithotronの2台の破砕機で15年間に延べ8,000例に治療を行いました。ほとんどの症例は麻酔,浴槽,経尿道操作不要のLithotronで治療を行っていますが,HM3もいまだ現役です。
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