Japanese
English
綜説
TURの教育法
Teaching of TUR Technique
小柴 健
1
Ken Koshiba
1
1北里大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, School of Medicine, Kitasato University
pp.931-935
発行日 1981年10月20日
Published Date 1981/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203218
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はじめに
本格的なTURの手技がわが国に導入されてからすでに20年余になる。しかし,TURはいまだに十分な普及をみるには至つていないようである。近年になつてようやくTURに対する関心は深くなり,その手技についてかなりうがつた質問を著者に投げかけてくる新進の泌尿器科医にもかなり接するようになつてきた。
TURはRoger Barnes1)もその著者の中で"Aspecialty within a specialty"と表現しているように,泌尿器科という専門分科のなかでも更に専門化した手技を必要とする特殊な分科としていまだにとり残されていると言つてよいと思う。TUR手技の"さわり"とも言える部分は切除鏡をにぎつているただ1人の術者の手にゆだねられており,いまだにいわゆる"名人芸"を発揮しうる数少ない手術の一つである。またそれだけに,ひとたびこの領域に踏み込んだ者は大きな征服意欲にとりつかれるようである。
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