特集 ここが聞きたい―泌尿器科検査ベストプラクティス
K.内分泌機能検査法
【レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系の内分泌検査】
96.レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系の内分泌検査の適応と方法,注意点について教えて下さい。
山中 正人
1
1高松赤十字病院泌尿器科
pp.340-342
発行日 2006年4月5日
Published Date 2006/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100143
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
1 はじめに
高血圧症は,本邦で最も発生頻度が高い疾患で,患者数は約3,400万人と推定されている。大多数が原因不明な本態性高血圧症であるが,5~10%で二次性高血圧症がみられる。二次性高血圧症には,腎実質性高血圧症(2~5%),腎血管性高血圧症(0.2~4%),大動脈縮窄症(0.1~1%),原発性アルドステロン症,Cushing症候群,褐色細胞腫などの副腎性高血圧症(0.1~0.5%)などが含まれており1),レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系の内分泌検査は腎実質性高血圧症,腎血管性高血圧症や原発性アルドステロン症などのアルドステロン産生疾患を診断するために必要な検査である2,3)(表1)。
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.