特集 ここが聞きたい―泌尿器科検査ベストプラクティス
D.尿路機能検査法
■尿流動態検査法
【尿流測定】
39.尿流測定の適応,方法,臨床的意義,尿流曲線を理解するためのポイントについて教えて下さい。
谷口 成実
1
1旭川医科大学泌尿器科
pp.136-139
発行日 2006年4月5日
Published Date 2006/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100086
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
1 適 応
尿流測定は,侵襲がなく尿勢を客観的に定量化して判定できる優れた検査である。尿がある程度溜まっていればいつでも可能であり,下部尿路症状を訴える患者は全例行ってまったく差し支えない。また,一度だけでなく,複数回繰り返すことも可能である。また,併せて残尿を測定することにより,排尿状態を把握するための情報がさらに豊かになる。また,尿流測定の応用として膀胱内圧を同時に行うプレッシャーフロースタディは,尿勢低下の原因が膀胱収縮力の低下であるのか,あるいは尿道抵抗が高いためかの判別に用いられる。
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.