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特集 泌尿器科ベッドサイドマニュアル
Ⅳ ベッドサイド検査の実際
■3.尿流動態検査
041 尿流測定(UFM)と残尿測定
Uroflowmetry and post-void residual urine
小池 浩之
1
,
江左 篤宣
1
Hiroyuki Koike
1
,
Atsunobu Esa
1
1NTT西日本大阪病院泌尿器科
pp.229-233
発行日 2012年4月5日
Published Date 2012/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102758
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[1]はじめに
下部尿路における排尿・蓄尿機能の異常は,尿失禁,頻尿,尿意切迫感,排尿困難,尿線中断,残尿感という多彩な症状として表現される。また,その原因も,脳・脊髄疾患や末梢神経障害によってもたらされる神経因性膀胱尿道機能障害,さらに,前立腺肥大症,尿道狭窄,閉経,加齢など種々の疾患,機能障害がある。しかも,同じ原因疾患であっても,その障害の程度はさまざまであり,原因と症状を一定の関係で結びつけることは容易ではない。すなわち,症状のみでは治療効果の評価はできても病態の把握は困難である。
尿流測定および残尿測定は低侵襲で簡便な検査法であり,排尿困難,尿線狭小などの症状を定量的に評価し,病態の把握,治療効果の判定の手段の1つとして用いられる。
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