連載 プラクティカルノート—リハビリテーション科専門医が習得すべき実践手技と結果の理解・第1回【新連載】
尿流動態検査
補永 薫
1
Kaoru Honaga
1
1順天堂大学大学院医学研究科リハビリテーション医学
キーワード:
神経因性膀胱
,
膀胱内圧検査
,
膀胱造影
,
排尿筋括約筋協調不全
Keyword:
神経因性膀胱
,
膀胱内圧検査
,
膀胱造影
,
排尿筋括約筋協調不全
pp.549-554
発行日 2021年5月18日
Published Date 2021/5/18
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要旨 尿流動態検査は神経因性膀胱をはじめとした排尿障害における下部尿路機能の客観的評価として有用である.代表的な尿流動態検査である膀胱内圧検査では,膀胱内圧・直腸内圧を測定し,膀胱内圧−直腸内圧=排尿筋圧として排尿筋の機能を推定する.また,括約筋筋電図を併用することにより,尿道機能の評価も可能であり,X線透視下にビデオウロダイナミクスとして行うことで下部尿路の器質的な変化も抽出することも可能となる.
結果の解釈にあたっては,排尿を畜尿期と排尿期に分けたうえで,膀胱機能および尿道機能を評価して方針を立てる.本検査は侵襲的検査であり,被験者の羞恥を伴う検査でもあるため,十分な検査手順の理解と事前の準備のうえで手際よく行っていくことが望まれる.
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