Japanese
English
症例報告
限局型小水疱性類天疱瘡の1例
A case of localized vesicular pemphigoid
戸田 淳
1
,
村上 孝
1
,
山田 朋子
1
,
臼井 恵太郎
1
,
鈴木 正之
1
,
大槻 マミ太郎
1
,
中川 秀巳
1
Sunao TODA
1
,
Takashi MURAKAMI
1
,
Tomoko YAMADA
1
,
Keitaro USUI
1
,
Masayuki SUZUKI
1
,
Mamitaro OHTSUKI
1
,
Hidemi NAKAGAWA
1
1自治医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Jichi Medical School
キーワード:
小水疱性類天疱瘡
,
限局性類天疱瘡
,
類天疱瘡
Keyword:
小水疱性類天疱瘡
,
限局性類天疱瘡
,
類天疱瘡
pp.1131-1133
発行日 2002年12月1日
Published Date 2002/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904159
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43歳,男性.1998年6月より髪際部から前頭部にかけて紅斑が出現し,時々同部に小水疱を認めていた.紅斑の拡大と小水疱の新生のため1999年5月当科を受診した.前額部から髪際部,前頭部の一部にかけて半米粒大までの緊満性小水疱を散在性に認め,一部に小びらんを伴う淡紅色斑を認めた.組織学的所見は好酸球浸潤を伴う表皮下水疱.蛍光抗体直接法でIgG,C3が基底膜部に沈着し蛍光抗体間接法でもIgG抗基底膜抗体が32倍陽性であった.1M-NaCI split skin法では表皮側にIgGの沈着が認められた.以上の結果より限局型小水疱性類天疱瘡と診断.ステロイド軟膏の外用,塩酸ミノサイクリン,ニコチン酸アミドの内服で紅斑,小水疱とも徐々に軽快した.
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