Japanese
English
症例報告
限局性類天疱瘡の1例
A Case of Localized Pemphigoid
中嶋 賢
1
,
辻 卓夫
1
Masaru NAKAJIMA
1
,
Takuo TSUJI
1
1名古屋市立大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Nagoya City University Medical School
キーワード:
限局性類天疱瘡
Keyword:
限局性類天疱瘡
pp.467-469
発行日 1993年5月1日
Published Date 1993/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900912
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90歳の男性.両下腿に生じた限局性類天疱瘡の1例を報告した.水疱は瘙痒を伴う拇指頭大までのもので,1カ月来出没を繰り返していた.病理組織学的には表皮下水疱で,真皮では好酸球を主体とする細胞浸潤がみられた.皮疹部の蛍光抗体直接法ではIgG,C3ともに陰性であったが,血清中の抗基底膜部抗体は正常人皮膚を基質とした時320倍まで陽性であった.治療はステロイド軟膏外用を行い,水疱の新生は徐々に抑えられ2週間後には紅斑を残すのみとなった.
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