Japanese
English
症例報告
肺癌を合併した類天疱瘡の剖検例
A case of bullous pemphigoid with lung cancer
加倉井 真樹
1
,
狩野 俊幸
1
,
鈴木 正之
1
,
矢尾板 英夫
1
,
望月 眞
2
,
斉藤 建
2
Maki KAKURAI-KOTANI
1
,
Toshiyuki KANO
1
,
Masayuki SUZUKI
1
,
Hideo YAOITA
1
,
Makoto MOCHIZUKI
2
,
Ken SAITO
2
1自治医科大学皮膚科学教室
2自治医科大学病理学教室
1Department of Dermatology, Jichi Medical School
2Department of Pathology, Jichi Medical School
キーワード:
類天疱瘡
,
悪性腫瘍
,
肺癌
Keyword:
類天疱瘡
,
悪性腫瘍
,
肺癌
pp.887-890
発行日 1994年9月1日
Published Date 1994/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901320
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類天疱瘡の経過中,リンパ節転移癌を確認し,剖検により原発巣は肺癌と判明した症例を報告し,類天疱瘡と悪性腫瘍との合併について考察した.症例は55歳,男性.皮疹は緊満性水疱で,粘膜疹を伴っていた.組織学的には表皮下水疱で,蛍光抗体直接法では基底膜部にC3の沈着を,間接法では抗IgG基底膜部抗体を認め,類天疱瘡と診断した.入院後,原発巣不明のリンパ節転移癌が確認され,あらゆる検査を行うも原発巣は不明で,経過中,イレウス,多彩な感染症を併発し死亡した.剖検により原発は肺と判明した.
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