Japanese
English
症例報告
フロンによる凍傷の1例
A case of frostbite caused by fluorinated hydrocarbon
笹田 昌宏
1
,
松井 美萌
2
Masahiro SASADA
1
,
Miho MATSUI
2
1公立小浜病院皮膚科
2医仁会武田総合病院皮膚科
1Division of Dermatology, Obama Community Hospital, Fukui, Japan
2Division of Dermatology, Takeda General Hospital, Kyoto, Japan
キーワード:
フロン
,
HFC-134a
,
凍傷
,
プロスタグランディンE1
Keyword:
フロン
,
HFC-134a
,
凍傷
,
プロスタグランディンE1
pp.122-124
発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101581
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要約 33歳,男性.空調設備に液化フロンのHFC-134aを注入中,誤って配管から漏出した液化フロンを手で止めようとして約30秒間,液化フロンを浴び受傷した.受傷直後に患者本人がマッサージを行わず流水中に患部をさらす形で急速融解を行い,当科を受診した.受診時の臨床所見では,右手全指の背側に紅斑と緊満性水疱とを認め,強い疼痛を伴っていた.治療は,ステロイド薬の経口投与,およびプロスタグランディンE1の点滴を行い,受傷後2週間で上皮化して治癒した.
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