Japanese
English
症例報告
尋常性天疱瘡の1例—ELISA法による病勢モニタリング
A case of pemphigus vulgaris:monitering of disease activity by ELISA
戸田 素子
1
,
小林 昌和
1
,
安西 秀美
1
,
程 少為
1
,
谷川 瑛子
1
,
天谷 雅行
1
,
西川 武二
1
Motoko TODA
1
,
Masakazu KOBAYASHI
1
,
Hidemi ANZAI
1
,
Syoui TEI
1
,
Akiko TANIKAWA
1
,
Masayuki AMAGAI
1
,
Takeji NISHIKAWA
1
1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
キーワード:
尋常性天疱瘡
,
ELISA法
,
高倍希釈
Keyword:
尋常性天疱瘡
,
ELISA法
,
高倍希釈
pp.1023-1026
発行日 2002年11月1日
Published Date 2002/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904133
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32歳,女性の尋常性天疱瘡患者.ステロイド内服により口腔粘膜疹,皮疹ともに軽快した.通常の100倍希釈の血清を用いたELISA法では,臨床症状軽快後も抗Dsg3抗体価は高値を示し,病勢との解離が認められた.これは血清中の抗体価が高く,ELISA法における酵素反応が飽和状態にあるためと考えられた.そこで血清の希釈倍率を上げ,1,600倍希釈した血清を用いたELISA法を施行したところ,抗Dsg3抗体価が病勢と並行して推移していることが確認できた.至適血清希釈倍率を用いることにより,ELISA法が病勢のモニタリングに有用であることが示された.
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