Japanese
English
症例報告
末梢神経障害を伴いリベドを呈したサルコイドーシスの1例
A cace of sarcoidosis with livedo and peripheral nerve involvement
岡本 玲子
1
,
檜垣 祐子
1
,
川島 眞
1
,
竹内 恵
2
Reiko OKAMOTO
1
,
Yuko HIGAKI
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
,
Megumi TAKEUCHI
2
1東京女子医科大学皮膚科学教室
2東京女子医科大学神経内科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical University
2Department of Neurology, Tokyo Women's Medical University
キーワード:
サルコイドーシス
,
リベド
,
末梢神経障害
Keyword:
サルコイドーシス
,
リベド
,
末梢神経障害
pp.941-944
発行日 2002年10月1日
Published Date 2002/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904112
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58歳,女性.両下腿にリベドと皮下硬結を伴う紅斑を認め,ヒリヒリ感を伴っていた.組織像は,真皮全層の島嶼状をなす類上皮細胞肉芽腫で,肉芽腫は血管を取り囲むように形成され,血管内皮細胞の腫大や内腔の狭小化がみられた.血清Ca,リゾチーム,ACE値は正常.血沈26 mm/hr,RF211U/mlと上昇.ツ反陰性.BHL(—).眼症状(—).末梢神経伝導検査で正中,尺骨神経の振幅の低下と右腓腹神経の伝導速度が正常範囲ながら左側に比べて低下していた.サルコイドーシスでリベドを呈することは稀である.リベド形成機序を考察し,末梢神経障害の成因との関連性についても述べた.
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