Japanese
English
臨床経験
末梢神経症状を呈したサルコイドーシスの2例
Two Cases of Sarcoidosis of the Peripheral Nerves
中村 智
1
,
佐藤 幸宏
1
,
安藤 御史
1
,
佐藤 雅規
1
,
長谷川 敏
1
Satoru Nakamura
1
1帯広協立病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Obihiro Kyoristu Hospital
キーワード:
サルコイドーシス
,
sarcoidosis
,
末梢神経
,
peripheral nerves
Keyword:
サルコイドーシス
,
sarcoidosis
,
末梢神経
,
peripheral nerves
pp.781-784
発行日 1995年6月25日
Published Date 1995/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901668
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抄録:サルコイドーシスは全身臓器に肉芽腫を形成する疾患であり,好発部位は肺門リンパ節,眼,皮膚で,神経症状は約5%と少なく,その多くが脳神経症状を伴う多発神経炎で,脊髄神経症状は少ない.脊髄神経症状を主訴とし病理学的検査にて診断のついた2例を報告する.1例は右腓腹神経腫瘤を主訴とし組織診断にて類上皮細胞性肉芽腫および両眼ぶどう膜炎が判明した症例であり,もう1例は四肢のしびれ,脱力を主訴とする症例で糖尿病を合併していたため,糖尿病性神経障害が疑われたが同時期に行った右前腕部腫瘤の生検にて壊死のない肉芽腫がみられ腓腹神経生検で確診となった.ACE,リゾチーム活性は高値であったがBHLはなくステロイド療法にて症状は消失した.
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