Japanese
English
症例報告
鼠径部に生じた子宮内膜症の1例
A case of cutaneous endometriosis in the inguinal region
滝 愛子
1
,
永井 弥生
1
Aiko TAKI
1
,
Yayoi NAGAI
1
1利根中央病院皮膚科
1Division of Dermatology, Tone Central Hospital
キーワード:
皮膚子宮内膜症
,
鼠径部腫瘤
Keyword:
皮膚子宮内膜症
,
鼠径部腫瘤
pp.945-947
発行日 2002年10月1日
Published Date 2002/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904114
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43歳,女性.初診の約半年前より,右鼠径部の皮下結節に気付き,月経時に疼痛が増強していた.初診時,右鼠径部内側に拇指頭大の弾性硬の皮下結節を認めた.組織学的には,1層〜数層の円柱上皮からなる腺腔構造とその周囲をとりまく細胞成分に富む間質を認め,皮膚子宮内膜症と診断した.皮膚科領域における子宮内膜症の報告は比較的稀であるが,鼠径部に生じる皮下腫瘤の鑑別診断の一つと思われた.
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