Japanese
English
症例報告
放射線照射部位に生じた悪性線維性組織球腫の1例
A case of malignant fibrous histiocytoma arising from irradiated skin
石橋 正史
1
,
佐藤 友隆
1
,
永尾 圭介
1
,
杉浦 丹
1
Masafumi ISHIBASHI
1
,
Tomotaka SATO
1
,
Keisuke NAGAO
1
,
Makoto SUGIURA
1
1清水市立病院皮膚科
1Division of Dermatology, Shimizu City Hospital
キーワード:
放射線照射後肉腫
,
乳癌
,
悪性線維性組織球腫
Keyword:
放射線照射後肉腫
,
乳癌
,
悪性線維性組織球腫
pp.762-764
発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904068
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70歳,女性.30年前に左乳癌のため乳房切除術および放射線照射をした左前胸部に径12mmの紅色,ドーム状に隆起する腫瘤が生じた.組織学的所見では,真皮浅層から皮下脂肪織にかけて腫瘍細胞が稠密に増殖し,一部で筋付近まで浸潤していた.腫瘍細胞は線維芽細胞様細胞と泡沫状の組織球様細胞であり,storiform patternがみられ,核分裂像,多核巨細胞も散見された.悪性線維性組織球腫と診断し,肋骨の一部と肋間筋の一部を含め拡大切除術を施行した.乳癌放射線照射後の悪性線維性組織球腫の報告例は少なく,本症と放射線照射との関連について考察を加えた.
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