Japanese
English
症例報告
顔面に生じた悪性線維性組織球腫の1例
A case of malignant fibrous histiocytoma on the face
高橋 眞智子
1
,
谷口 芳記
1
,
清水 正之
1
,
磯田 憲一
2
,
中村 保夫
2
Machiko TAKAHASHI
1
,
Yoshiki TANIGUCHI
1
,
Masayuki SHIMIZU
1
,
Kenichi ISODA
2
,
Yasuo NAKAMURA
2
1三重大学医学部皮膚科学教室
2山田赤十字病院皮膚科
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, Mie University
2Department of Dermatology, Yamada Red Cross Hospital
キーワード:
悪性線維性組織球腫
Keyword:
悪性線維性組織球腫
pp.325-328
発行日 1994年3月1日
Published Date 1994/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901158
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46歳,女性.初診の半年前より右頬部に無痛性腫瘤が出現し,表皮嚢腫を疑い切除した.組織学的には真皮中層から皮下組織にかけて大部分を被膜に包まれた腫瘍巣が認められた.腫瘍細胞は線維芽細胞様細胞,組織球様細胞が主体で,両者とも異型性が強く,分裂像も認められた.線維芽細胞様細胞は一部でstoriform patternを呈していた.組織所見より悪性線維性組織球腫(storiform pleomorphic type)と診断した.本腫瘍の顔面の発生例は比較的頻度が少ないと思われ,皮膚科領域の報告について,文献的考察を加え報告した.
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