Japanese
English
症例報告
趾間に生じた表皮嚢腫
Epidermal cyst of the toe web
小林 眞理
1
,
重枝 明子
1
,
平田 順子
1
,
繁益 弘志
1
,
原田 敬之
1
Mari KOBAYASHI
1
,
Akiko SHIGEEDA
1
,
Junko HIRATA
1
,
Hiroshi HANYAKU
1
,
Takashi HARADA
1
1東京女子医科大学附属第二病院皮膚科
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical University Daini Hospital
キーワード:
表皮嚢腫
,
外傷性表皮嚢腫
,
足蹠嚢腫
,
ヒト乳頭腫ウイルス
,
画像診断
Keyword:
表皮嚢腫
,
外傷性表皮嚢腫
,
足蹠嚢腫
,
ヒト乳頭腫ウイルス
,
画像診断
pp.758-760
発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904067
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34歳,女性.約3年来,右足にしこりが生じ,徐々に増大してきた.初診時,右第1趾間に皮下結節が触知され,epidermal inclusion cystや神経鞘腫などが疑われた.超音波画像検査にて,境界の比較的明瞭な低エコーの塊状物が,また造影CT検査にて軟部組織様輝度の塊状物が描出された.画像上,瓢箪型の形状が予測された.全摘術を施行し,三房性で被膜を有する腫瘍塊が得られた.病理組織学的には表皮嚢腫様構造を成し嚢腫壁には粗大顆粒や不全角化がみられた.しかしホルマリン標本を用いた免疫染色ではヒト乳頭腫ウイルスを検出できなかった.日常ありふれた表皮嚢腫であるが,趾間に発生したという報告は稀であり,そのため診断が困難であったり,不整形で摘出に注意を要する場合もあると考えられた.
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