Japanese
English
症例報告
多発性筋炎に合併した男性乳癌の1例
A Case of male breast cancer associated with polymyositis
小坂 祥子
1
,
川原田 晴通
1
,
安原 尚昭
1
,
藤本 和久
1
,
雪吹 周生
2
,
飯田 信也
3
,
川名 誠司
4
Sachiko KOSAKA
1
,
Harumichi KAWARADA
1
,
Naoaki YASUHARA
1
,
Kazuhisa FUJIMOTO
1
,
Chikao IBUKI
2
,
Shinya IIDA
3
,
Seiji KAWANA
4
1日本医科大学附属多摩永山病院皮膚科
2日本医科大学附属多摩永山病院内科
3日本医科大学附属多摩永山病院外科
4日本医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Nippon Medical School Tama Nagayama Hospital
2Department of medicine, Nippon Medical School Tama Nagayama Hospital
3Department of Surgery, Nippon Medical School Tama Nagayama Hospital
4Department of Dermatology, Nippon Medical School
キーワード:
多発性筋炎
,
男性乳癌
Keyword:
多発性筋炎
,
男性乳癌
pp.765-768
発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904069
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60歳,男性.2年前より多関節痛があり,筋原性酵素の上昇,筋生検所見より多発性筋炎と診断された.プレドニゾロン1日5mg内服で筋症状はコントロールされていたが,半年後より右乳輪に腫瘤が出現した.乳癌(N4N1M0 Stage IIIB)の診断にて,乳癌温存乳房切除術を施行された.術後9か月現在,化学療法,ホルモン療法にて生存している.乳癌治療による多発性筋炎の症状,データの変動は認めなかった.皮膚筋炎と乳癌との合併の報告例は,本邦では11例あり,いずれも女性例であった.多発性筋炎と乳癌の合併例および,男性乳癌の症例は本症例のみであった.
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