Japanese
English
今月の症例
先天性無トランスフェリン血症に伴うヘモクロマトーシスの1例
A case of hemochromatosis associated with congenital atransferrinemia
上田 周
1
,
有川 順子
1
,
石黒 直子
1
,
川島 眞
1
,
川上 義
2
Shu UEDA
1
,
Junko ARIKAWA
1
,
Naoko ISHIGURO
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
,
Tadashi KAWAKAMI
2
1東京女子医科大学皮膚科学教室
2日赤医療センター小児科
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical University
2Department of Pediatrics, Japanese Red Cross Medical Center
キーワード:
ヘモクロマトーシス
,
先天性無トランスフェリン血症
Keyword:
ヘモクロマトーシス
,
先天性無トランスフェリン血症
pp.698-700
発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904050
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
43歳,女性.6歳頃より低色素性貧血が出現し,10歳時に無トランスフェリン血症と診断され,17歳まで輸血,乾燥血漿,17歳よりアポトランスフェリン製剤を投与されていた.35歳頃より両下腿に色素沈着が出現し,某病院皮膚科で生検の結果,真皮にヘモジデリンの沈着を指摘された.1997年6月頃より右手関節に淡い色素斑を認め,徐々に拡大したため当科を受診した.病理組織学的には真皮中層から脂肪織にかけてびまん性に褐色の沈着物を認め,同物質は鉄染色で陽性を示し,手関節部の色素斑も無トランスフェリン血症に伴うヘモクロマトーシスと診断した.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.