Japanese
English
今月の症例
プロテウス症候群の1例
A case of Proteus syndrome
佐藤 友隆
1
,
畑 康樹
1
,
福永 麻紀
1
,
稲積 豊子
1
,
大畑 恵之
1
,
谷川 瑛子
1
,
仲 弥
1
,
西川 武二
1
Tomotaka SATO
1
,
Yasuki HATA
1
,
Maki FUKUNAGA
1
,
Toyoko INAZUMI
1
,
Yoshiyuki OHATA
1
,
Akiko TANIKAWA
1
,
Wataru NAKA
1
,
Takeji NISHIKAWA
1
1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
キーワード:
プロテウス症候群
,
脳回転状腫瘤
,
表皮母斑
,
結合組織母斑
Keyword:
プロテウス症候群
,
脳回転状腫瘤
,
表皮母斑
,
結合組織母斑
pp.701-704
発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904051
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33歳,男性.本邦10例目となるプロテウス症候群.左大腿リンパ管炎,左外腸骨静脈閉塞にて整形外科に入院中両鼠径部,左腋窩の皮疹と左足底の腫瘤について,当科依頼された.顔面の多発性外骨腫,巨指および巨趾が幼少時より認められ,成長に伴い側彎症,片側肥大が出現した.13歳時,過成長に伴う肥大のため左前腕および左栂趾切断の既往がある.家族に同症は認めない.両鼠径部と左腋窩に暗褐色の疣状または乳頭腫状の局面,左足底には脳回転状の手拳大腫瘤を認めた.組織はそれぞれ疣状表皮母斑と結合組織母斑に一致し,全身所見と併せてプロテウス症候群と診断した.足底の結合組織母斑はプロテウス症候群に伴うことが多く,全身の診察が必要である.
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