Japanese
English
原著
亜急性間質性肺炎を伴った皮膚筋炎の2例—間質性肺炎を併発した当科経験例のまとめ
Two cases of dermatomyositis with subacute interstitial pneumonia:The summary of interstitial pneumonia associated with dermatomyositis in our department
上田 周
1
,
石黒 直子
1
,
門野 さつき
1
,
川島 眞
1
,
石井 彰子
2
,
宇野 博子
2
,
永井 厚志
2
Shu UEDA
1
,
Naoko ISHIGURO
1
,
Satsuki KADONO
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
,
Akiko ISHII
2
,
Hiroko UNO
2
,
Atsushi NAGAI
2
1東京女子医科大学皮膚科学教室
2東京女子医科大学呼吸器内科
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical University
2Department of Respiratory Medicine, Tokyo Women's Medical University
キーワード:
皮膚筋炎
,
間質性肺炎
,
亜急性間質性肺炎
Keyword:
皮膚筋炎
,
間質性肺炎
,
亜急性間質性肺炎
pp.747-751
発行日 2001年9月1日
Published Date 2001/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903679
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症例1は56歳,女性.1997年8月に胸部CTにて異常陰影を指摘され,同年9月より耳介の紅斑と指関節背に丘疹が生じ,翌年5月に咳嗽と筋力低下が出現した.症例2は46歳,女性.1998年2月より指関節背に紅色丘疹が生じ,6月に発熱,関節痛と筋痛が出現した.2例とも間質性肺炎を認めたが,その経過は緩徐な増悪を示した.皮膚および筋症状,筋電図の結果から皮膚筋炎と診断し,症例1は0.6mg/kg/日,症例2は1.0mg/kg/日のプレドニゾロンの内服を開始後,皮疹と筋症状は急速に軽快し,間質性肺炎も軽快傾向を示した.当科の間質性肺炎を合併した皮膚筋炎の症例について検討したところ,急性型では動脈血酸素分圧が日〜週単位で急速に60Torr以下に低下するのに対して,亜急性型では経過中ほぼ70Torr以上に保たれ,治療選択のうえで重要な所見であると考えた.
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