Japanese
English
症例報告
マレイン酸チモロールおよびフマル酸ケトチフェン点眼液による接触皮膚炎の1例
A case of contact dermatitis to timolol maleate and ketotifen fumarate
高瀬 早和子
1
,
奥田 浩人
1
,
荒川 明子
1
,
堀口 裕治
1
Sawako TAKASE
1
,
Hiroto OKUDA
1
,
Akiko ARAKAWA
1
,
Yuji HORIGUCHI
1
1大阪赤十字病院皮膚科
1Department of Dermatology, Osaka Red Cross Hospital
キーワード:
マレイン酸チモロール
,
フマル酸ケトチフェン
,
接触皮膚炎
Keyword:
マレイン酸チモロール
,
フマル酸ケトチフェン
,
接触皮膚炎
pp.621-623
発行日 2002年7月1日
Published Date 2002/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904030
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82歳,女性.緑内障のためマレイン酸チモロール点眼液を使用中に眼瞼周囲に紅斑が出現した.βブロッカー点眼液の接触皮膚炎と考え,マレイン酸チモロール,塩酸カルテオロールおよび塩酸ベフノロールの3剤でパッチテストを施行したところ,マレイン酸チモロールのみに陽性であった.点眼液を塩酸カルテオロールに変更し,症状は改善していたが,1か月後,再び同症状が出現した.数日前より新たにフマル酸ケトチフェン点眼液を使用していたという.そこで,フマル酸ケトチフェンでパッチテストを施行したところ陽性であった.マレイン酸チモロールおよびフマル酸ケトチフェン両剤に対する接触皮膚炎と診断した.
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