Japanese
English
症例報告
絶食に伴うケトーシスと発疹の出現に相関のみられた色素性痒疹の1例
A case of prurigo pigmentosa associated with ketosis due to eating disorders
渡辺 昭洋
1
,
森 聖
1
,
浅井 寿子
2
,
稲葉 浩子
2
Akihiro WATANABE
1
,
Hijiri MORI
1
,
Toshiko ASAI
2
,
Hiroko INABA
2
1名古屋大学大学院医学研究科機能構築医学専攻運動・形態外科学講座皮膚病態学分野
2西尾市民病院皮膚科
1Department of Dermatology, Nagoya University Graduate School of Medicine
2Department of Dermatology, Nishio Municipal Hospital
キーワード:
色素性痒疹
,
絶食
,
血中ケトン体
,
ミノサイクリン
Keyword:
色素性痒疹
,
絶食
,
血中ケトン体
,
ミノサイクリン
pp.214-217
発行日 2002年3月1日
Published Date 2002/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903866
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29歳,男性.初診の1か月前からアルコール依存症となり,食欲が低下した.ほぼ絶食状態となって4日目より,胸・背部に瘙痒を伴う紅色丘疹が出現した.その後,5か月間にわたり血中ケトン体と皮疹との関係を観察したところ,ケトーシスと皮疹の発生には相関がみられた.さらにミノサイクリンは,誘因と思われたケトーシスによる皮疹の再発を抑制した.
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