Japanese
English
症例報告
続発性皮膚形質細胞腫の1例
A case of secondary plasmacytoma of the skin
高 理佳
1
,
村田 隆幸
1
,
谷川 瑛子
1
,
田中 勝
1
,
西川 武二
1
,
上野 博則
2
,
岡本 真一郎
2
Rika KO
1
,
Takayuki MURATA
1
,
Akiko TANIKAWA
1
,
Masaru TANAKA
1
,
Takeji NISHIKAWA
1
,
Hironori UENO
2
,
Shinichiro OKAMOTO
2
1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
2慶應義塾大学内科学教室
1Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
2Division of Hematology, Department of Internal Medicine, Keio University School of Medicine
キーワード:
続発性皮膚形質細胞腫
,
多発性骨髄腫
Keyword:
続発性皮膚形質細胞腫
,
多発性骨髄腫
pp.148-150
発行日 2002年2月1日
Published Date 2002/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903848
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67歳,男性.1995年6月より左鼻閉感が出現1996年2月,当院耳鼻科にて左副鼻腔原発の形質細胞腫と診断された.2回の切除術後,放射線40Gy照射にて経過観察されていたが,1997年8月,右臀部および大腿部に腫脹が出現精査の結果,形質細胞腫の再発と考えた.VAD療法(ビンクリスチン,ドキソルビシン,デキサメサゾン)2クール,放射線療法にて加療中,同年12月に右膝部から下腿伸側に米粒大の紅色丘疹が多数出現した.組織所見では真皮全層および皮下組織に稠密な腫瘍細胞の浸潤を認めた.免疫組織学的所見および遺伝子再構成所見よりIgA—κ型の形質細胞腫と診断.形質細胞腫の皮膚浸潤は稀であり,若干の考察を加えて報告する.
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