Japanese
English
臨床報告
腹腔内多発再発を認めるも長期生存が得られた胃髄外性形質細胞腫の1例
A long-term surviving case: extramedullary plasmacytoma of the stomach with recurrence
佐藤 啓太
1
,
田村 佳久
1
,
藤井 幸治
1
,
高橋 幸二
1
,
楠田 司
1
,
矢花 正
2
Keita SATO
1
1伊勢赤十字病院 外科
2伊勢赤十字病院 病理診断科
キーワード:
胃形質細胞腫
,
髄外性形質細胞腫
,
多発性骨髄腫
,
化学療法
Keyword:
胃形質細胞腫
,
髄外性形質細胞腫
,
多発性骨髄腫
,
化学療法
pp.767-770
発行日 2021年6月20日
Published Date 2021/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213381
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要旨
胃を原発とする髄外性形質細胞腫は稀な疾患である.予後は再発の有無と多発性骨髄腫への移行が関与するとされている.症例は76歳男性.黒色便を主訴に来院し精査の結果,胃原発の髄外性形質細胞腫と診断された.胃全摘を施行するも術後半年で腹腔内に多発再発をきたした.多発性骨髄腫への移行は認めなかったが,これに準ずる化学療法によって長期生存を得られている症例を経験した.同様の症例の治療方針決定に示唆的な症例であり報告する.
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