Japanese
English
症例報告
多彩な皮疹を呈したamyopathic dermatomyositisの1例
A case of amyopathic dermatomyositis with a variety of eruptions
高 理佳
1
,
畑 康樹
1
,
鈴木 洋介
1
,
河原 由恵
1
,
大畑 恵之
1
,
谷川 瑛子
1
,
西川 武二
1
Rika KO
1
,
Yasuki HATA
1
,
Yosuke SUZUKI
1
,
Yoshie KAWAHARA
1
,
Yoshiyuki OHATA
1
,
Akiko TANIKAWA
1
,
Takeji NISHIKAWA
1
1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
キーワード:
硬結
,
水疱
,
角化性病変
,
潰瘍
,
間質性肺炎
Keyword:
硬結
,
水疱
,
角化性病変
,
潰瘍
,
間質性肺炎
pp.1031-1034
発行日 2002年11月1日
Published Date 2002/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904136
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多彩な皮疹を呈したamyopathic dermatomyositisの1例を経験した.57歳,女性.臀部の紅斑を伴う板状硬結より初発し,次第に皮膚筋炎に典型的なゴットロン徴候,爪囲紅斑が出現.筋症状は認めなかった.経過中に,水疱形成,perforating disorderを思わせる角化性病変,臀部の潰瘍形成と多彩な皮疹が認められた.間質性肺炎を合併したため,プレドニゾロン40mg/日の内服,臀部の潰瘍に対し,シクロスポリン5mg/kg内服を併用し,いずれも軽快した.一般的に皮膚筋炎における水疱や潰瘍形成は予後不良因子として知られているが,自験例は現在のところ比較的経過良好である.しかし,本症においては,急激な間質性肺炎による予後不良な症例も散見されており,今後も慎重な経過観察が必要であると思われた.
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