印象記
「第41回ドイツ皮膚科学会総会」印象記
川久保 洋
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1東海大学医学部医学科感覚学系皮膚科学部門
pp.1066-1068
発行日 2001年12月1日
Published Date 2001/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903770
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ドイツ皮膚科学会総会は2年に一度開催され,臨床から最近の皮膚科学研究まで広範にわたる分野について講演が行われる.今回,慶應義塾大学の西川武二教授とともにドイツの首都・ベルリン(図1)で開催された第41回総会に出席の機会を得たので,ここに報告したい.
今回の出席者の総数は2,500名あまりで,その大半はドイツ語圏および東ヨーロッパからのものである。ドイツ皮膚科学会自体の名称はDeutsche dermatologische Gesellschaft(略称DDG)だが,この学会はVereinigung Deutsch—sprachiger Dermatologenという別の名前を持っており,そのことからも推し量られるように,単にドイツにとどまらず,スイス,オーストリア,そしてドイツ皮膚科学と縁の深いハンガリー皮膚科学会をも内包している会である.字義のままに解釈すれば“ドイツ語を話す皮膚科医の会”だが,実態は“ドイツ語を母国語とするか,少なくとも第1外国語として頻用する皮膚科医の会”といったところだろう.
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