学会印象記
第61回日本皮膚科学会総会印象記
川村 太郎
1
1東京大学皮膚科教室
pp.643-645
発行日 1962年7月1日
Published Date 1962/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203320
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
総会宿題報告は,多くの場合会頭自ら行うという皮膚科学会の慣例に従い,筆者が担当,「外胚葉住皮膚腫瘍知見補遺」の演題で,東大の諸君が北村先生の頃か三熱心に調べて居た黒色上皮腫(Melanoepitheliome,Ota)及びPaget病に重点を置き,自分の考えや金沢の教室の諸君の仕事なども付加えて述べた。
会員の自由な発表を尊重する意味で今年は一般演説に成丈けゆつくり時間をとりだいと思つて会期を3日間とし,シンポジュームも行わなかつた近年シンポジュームに時間をとられることが多かつたこと,来年はまた目本医学会で一般演説の時間が窮屈になるかと思つて斯うした迄であつて,此のやり方には別の御意見もあると思う。また私自身も何時もこうした方がよいとは思つて居ない。外人の講演者を招聘しなかつたが,これもあまり深い理由はない。何時も呼ばないと不精者というお叱りを免れないと思うので,この次の機会には何とかしたいと思つて居る。
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.