Japanese
English
症例報告
金属冠除去により皮疹の軽快をみた肉芽腫性口唇炎の1例
A case of cheilitis granulomatosa successfully treated with the removal of dental metal crowns
吉田 亜希
1
,
松田 真弓
1
,
前田 文彦
1
,
赤坂 俊英
1
,
浅野 明子
2
Aki YOSHIDA
1
,
Mayumi MATSUTA
1
,
Fumihiko MAEDA
1
,
Toshihide AKASAKA
1
,
Akiko ASANO
2
1岩手医科大学医学部皮膚科学講座
2岩手医科大学歯学部第2補綴科学講座
1Department of Dermatology, Iwate Medical University School of Medicine
2Department of Second Prosthesis, Iwate Medical University School of Dentistry
キーワード:
肉芽腫性口唇炎
,
金属冠
,
下口唇
Keyword:
肉芽腫性口唇炎
,
金属冠
,
下口唇
pp.1011-1013
発行日 2001年12月1日
Published Date 2001/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903753
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59歳,女性の歯科金属冠除去により改善を示した肉芽腫性口唇炎の1例を報告する.下口唇から下顎にかけて硬結性腫脹を認め当科を受診.血中ACE,リゾチームは正常,ツ反(+),両側肺門リンパ節腫脹(BHL)はなかった.病理組織所見では真皮全層に主に類上皮細胞,リンパ球よりなる非乾酪性肉芽腫を認めた.口腔内に多数の金属冠と根尖病巣を有したことから,金属パッチテストを施行し,Ni, Zn, Crに陽性を示した.金属パッチテスト陽性の金属冠を除去したところ,約1か月後より下顎腫脹の軽快をみた.本例では金属アレルギーが本症の発症に関与していると考えられた.
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