特集 血算を極める
血算の異常の鑑別診断
好酸球増多の鑑別診断
樋口 敬和
1
1獨協医科大学埼玉医療センター輸血部
キーワード:
好酸球増多
,
好酸球増多症候群
,
アプローチ
,
臓器障害
Keyword:
好酸球増多
,
好酸球増多症候群
,
アプローチ
,
臓器障害
pp.723-727
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_723
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Summary
▪好酸球数>500/μLを好酸球増多とする.
▪500~1,500/μLの軽度の好酸球増多で,他の症状がなければ経過観察としてよい場合が多い.
▪好酸球増多が著明な場合には臓器障害をきたすことがある.
▪一次性(クローン性/腫瘍性)または二次性(反応性)に増加するが,大部分は二次性のもので,アレルギー性・アトピー性疾患が原因であることが多い.
▪二次性好酸球増多をきたす原因を検討し,原因が判明しなければ一次性の好酸球増多を疑い精査するが,骨髄検査など専門的な検査が必要となることが多い.
▪精査しても原因が判明しない特発性の好酸球増多も多い.
© Nankodo Co., Ltd., 2020