Japanese
English
症例報告
うっ滞性潰瘍を伴った高齢者のアカツキ病の1例
A case of dermatitis passivata developed around a stasis ulcer lesion of an elderly patient
前田 知子
1
,
中島 武之
1
,
宮島 進
1
,
山本 隆之
1
,
岡田 奈津子
1
Tomoko MAEDA
1
,
Takeshi NAKAJIMA
1
,
Susumu MIYAJIMA
1
,
Takayuki YAMAMOTO
1
,
Natsuko OKADA
1
1大阪厚生年金病院皮膚科
1Department of Dermatology, Osaka Kosei-Nenkin Hospital
キーワード:
アカツキ病
,
うっ滞性潰瘍
Keyword:
アカツキ病
,
うっ滞性潰瘍
pp.940-942
発行日 2001年11月1日
Published Date 2001/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903734
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ほぼ50年来下腿静脈瘤が存在し,25年間うっ滞性潰瘍の増悪・軽快を繰り返していた患者に生じたアカツキ病を経験した.患者は79歳の女性で,内科的疾患も含めて通院加療の必要な状態であったにもかかわらず,体力的な要因に加え頑固な性格のため,治療に悲観的で医療機関より遠ざかっていた.当科初診時,両下腿全周に潰瘍を生じ,その周囲に褐色疣状の局面が形成され,悪臭を放っていた.Bucladesine sodium軟膏による潰瘍面の処置および毎日のポビドンヨード足浴,洗浄と5%サリチル酸ワセリンによる処置にて疣状局面は軽減した.2か月間の入院加療の後退院したが,その後外来受診はしていない.
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