Japanese
English
症例報告
高カルシウム血症を呈した頬部扁平上皮癌の1例
A case of squamous cell carcinoma of the cheek with hypercalcemia
澤田 由佳
1
,
山本 隆之
1
,
宮島 進
1
,
岡田 奈津子
1
Yuka SAWADA
1
,
Takayuki YAMAMOTO
1
,
Susumu MIYAJIMA
1
,
Natsuko OKADA
1
1大阪厚生年金病院皮膚科
1Depertment of Dermatology,Osaka Kouseinenkin Hospital
キーワード:
悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症
,
扁平上皮癌
,
副甲状腺ホルモン関連ペプチド
Keyword:
悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症
,
扁平上皮癌
,
副甲状腺ホルモン関連ペプチド
pp.624-627
発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101280
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65歳,男性.1989年,下口唇にびらんが出現し徐々に腫瘤を形成した.1992年,近医で扁平上皮癌と診断され,切除術および化学療法を施行されたが,1999年,左頬部に再び腫瘤が出現した.初診時,左頬部に中央に潰瘍を形成する径6cm大の表面不整なドーム状の腫瘤を認めた.腫瘍は下顎骨の骨融解を伴い,中咽頭まで達していた.血清補正カルシウム値は初診時13.1mg/dlと高値であった.副甲状腺ホルモン関連ペプチド(parathyroid hormone related peptide)の上昇を認め,悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症と考えた.
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