Japanese
English
症例報告
FreeStyleリブレの接着テープによる接触皮膚炎の1例
A case of contact dermatitis due to adhesive tape of FreeStyle Libre
新井 陽介
1
,
角田 孝彦
1
,
高橋 賢治
2
,
石山 由紀子
3
,
五十嵐 雅彦
2
,
飯島 茂子
4
Yosuke ARAI
1
,
Takahiko TSUNODA
1
,
Kenji TAKAHASHI
2
,
Yukiko ISHIYAMA
3
,
Masahiko IGARASHI
2
,
Shigeruko IIJIMA
4
1山形市立病院済生館皮膚科
2山形市立病院済生館糖尿病内分泌内科
3山形市立病院済生館看護部
4はなみずきクリニック
1Division of Dermatology, Yamagata City Hospital Saiseikan, Yamagata, Japan
2Division of Diabetes and Endocrinology, Yamagata City Hospital Saiseikan, Yamagata, Japan
3Division of Nursing Department, Yamagata City Hospital Saiseikan, Yamagata, Japan
4Hanamizuki Clinic, Ushiku, Japan
キーワード:
接触皮膚炎
,
FreeStyleリブレ
,
接着テープ
,
イソボルニルアクリレート
,
sesquiterpene lactone mix
Keyword:
接触皮膚炎
,
FreeStyleリブレ
,
接着テープ
,
イソボルニルアクリレート
,
sesquiterpene lactone mix
pp.393-397
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206382
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要約 41歳,女性,1型糖尿病患者,フラッシュグルコースモニタリング(FreeStyleリブレ,以下リブレ)の接着テープを両上腕外側へ装着開始した.その6か月後頃より装着部位に一致した発赤,水疱が生じた.接着テープのパッチテストが陽性で,接着剤関連のパッチテストでは接着剤成分IBOAの0.1%と0.01%ワセリンが陽性であったことから,リブレの接着テープに含まれるIBOAによる接触皮膚炎と診断した.また,パッチテストでキクの主成分のSLMも陽性であった.IBOAとSLMが共にパッチテスト陽性となるメカニズムはまだわかっていない.接触皮膚炎に対してはステロイド軟膏を外用し,色素沈着を残し症状は改善した.最近外国および日本でリブレの接着テープによる接触皮膚炎の報告が増えており,IBOAが主な原因であり,今後さらに増加すると予想されるため報告した.
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