Japanese
English
症例報告
RPRカード法でプロゾーン現象の認められた第2期顕症梅毒の1例
A case of syphilis secundaria revealing prozone phenomenon
肥後 尚孝
1
,
中田 土起丈
1
,
末木 博彦
1
,
飯島 正文
1
,
五味 邦英
2
Naotaka HIGO
1
,
Tokio NAKADA
1
,
Hirohiko SUEKI
1
,
Masafumi IIJIMA
1
,
Kunihide GOMI
2
1昭和大学医学部皮膚科学教室
2昭和大学医学部臨床病理学教室
1Department of Dermatology, Showa University School of Medicine
2Department of Clinical Pathology, Showa University School of Medicine
キーワード:
梅毒
,
RPR法
,
地帯現象
,
プロゾーン
Keyword:
梅毒
,
RPR法
,
地帯現象
,
プロゾーン
pp.687-689
発行日 2001年8月1日
Published Date 2001/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903662
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38歳,男性.約6か月前に感染機会あり.初診の1か月前より右手関節部に皮疹が出現し,漸次両上肢,躯幹,口囲に拡大.躯幹,両上肢に小豆大〜示指頭大,淡紅褐色,自覚症状のない紅斑が多発し,一部で環状に配列していた.口角にびらん,口囲に丘疹がみられた.初診当日のガラス板法128倍,TPHA法10,240倍.2週間後に生検を施行した.組織学的には血管周囲性に形質細胞浸潤が認められた.生検時の術前検査報告書ではRPR法陰性.当科からの連絡で施行した再検査の結果,原血清は陰性,2〜16倍希釈血清のRPR法は陽性.プロゾーン現象によるRPR法の偽陰性と判明した.
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