合併増大号 今月の臨床 産婦人科医のための感染症最新レクチャー
各論 : 母子感染・周産期感染
梅毒
亀井 良政
1
1埼玉医科大学医学部産科婦人科学
キーワード:
先天梅毒
,
RPR法
,
TPHA法
Keyword:
先天梅毒
,
RPR法
,
TPHA法
pp.92-97
発行日 2024年1月10日
Published Date 2024/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211136
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●わが国では,梅毒感染者数は急増の一途をたどっており,年齢では20〜30歳台の若年女性にピークがみられ,感染経路としては異性間性交渉が増加している.
●検査方法の感度の向上に伴い,TPHA法のみが先に陽転化する初期感染症例が散見され,window periodも考慮して感染が疑わしい場合には積極的な再検査が望ましい.
●先天梅毒の予防のためには,性風俗産業従事者などハイリスク妊婦については妊娠中の全期間を通じて病歴の聴取と繰り返しての抗体検査が求められる.
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