Japanese
English
症例報告
再感染時にプロゾーン現象を認めた第2期梅毒の1例
A case of re-infected secondary syphilis revealing prozone phenomenon
山上 淳
1
,
藤本 篤嗣
1
,
小菅 治彦
1
,
杉浦 丹
1
Jun YAMAGAMI
1
,
Atsushi FUJIMOTO
1
,
Haruhiko KOSUGE
1
,
Makoto SUGIURA
1
1静岡県立清水病院皮膚科
1Depertment of Dermatology,Shizuoka Shimizu Municipal Hospital
キーワード:
梅毒
,
再感染
,
RPR
,
プロゾーン
Keyword:
梅毒
,
再感染
,
RPR
,
プロゾーン
pp.748-750
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100778
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65歳,男性.1996年,性風俗店での性交渉後,梅毒に罹患しペニシリン内服で治癒した.2001年2月,前回と同じ性風俗店で性交渉あり.同年5月,外陰部の皮疹を主訴に当科を受診.陰茎背面に,辺縁が堤防状に隆起する径3cm大の環状紅色局面を認めた.軀幹四肢には,わずかに浸潤を触れる径5mm~2cm大の淡紅色紅斑が散在性に多発していた.病理組織学的に真皮浅層部のリンパ球,組織球,形質細胞を中心とした稠密な細胞浸潤を認めた.RPR1倍,TPHA5,120倍と乖離を認めたため希釈血清で再検するとRPRは陽性となり,プロゾーン現象による偽陰性と判断し,再感染梅毒と診断した.アモキシシリン内服で治癒.自験例では再感染に伴って抗体産生にブースター効果が生じ,プロゾーン現象がみられたと推測された.
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