Japanese
English
今月の症例
白血病治療中のHIV陰性患者に生じた好酸球性毛嚢炎
Eosinophilic folliculitis occurred in an HIV-negative patient treated for leukemia
滝脇 弘嗣
1
,
渡邉 力
2
Hirotsugu TAKIWAKI
1
,
Tsutomu WATANABE
2
1徳島大学医学部皮膚科学教室
2徳島大学医学部小児科学教室
1Department of Dermatology, The University of Tokushima School of Medicine
2Department of Pediatrics, The University of Tokushima School of Medicine
キーワード:
好酸球性毛嚢炎
,
好酸球性膿疱性毛嚢炎
,
ヒト免疫不全ウイルス
,
白血病
Keyword:
好酸球性毛嚢炎
,
好酸球性膿疱性毛嚢炎
,
ヒト免疫不全ウイルス
,
白血病
pp.485-487
発行日 2001年6月1日
Published Date 2001/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903611
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急性白血球で維持強化療法中の16歳の男性の頭頸部に,末梢血好酸球増多を伴って強い瘙痒のある毛嚢一致性丘疹が多発した.臨床像はHIV感染の合併症として知られる好酸球性毛嚢炎に一致し,組織像は好酸球性膿疱性毛嚢炎(太藤)と相同であった.患者のHIV抗体は陰性であり,白血病治療による免疫機能障害を背景としたHIV陰性の好酸球性毛嚢炎と診断した.インドメタシンやミノサイクリンは無効で,ステロイド内服は著効するが,中止すると再燃し,これを繰り返しながら約半年の経過で寛解した.
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