Japanese
English
症例報告
HIV感染患者に生じた好酸球性膿疱性毛包炎の1例
A case of eosinophilic pustular folliculitis in a HIV-positive patient
村井 真由美
1
,
伊藤 恵子
1
,
原 弘之
1
,
照井 正
1
Mayumi MURAI
1
,
Keiko ITO
1
,
Hiroyuki HARA
1
,
Tadashi TERUI
1
1日本大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Nihon University School of Medicine, Tokyo, Japan
キーワード:
好酸球性膿疱性毛包炎
,
HIV-associated eosinophilic folliculitis
,
HIV感染症
,
インドメタシン
Keyword:
好酸球性膿疱性毛包炎
,
HIV-associated eosinophilic folliculitis
,
HIV感染症
,
インドメタシン
pp.618-620
発行日 2008年8月1日
Published Date 2008/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102058
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要約 48歳,男性.2004年4月からHIV感染症で加療中であった.1年前頃から臀部に掻痒のある皮疹が出現した.ステロイド外用にて加療していたが軽快せず,徐々に拡大した.2005年9月の当科初診時,右臀部に毛孔一致性丘疹が癒合し,環状堤防状に隆起する紅褐色局面がみられた.中心治癒傾向があり,強い掻痒を伴っていた.経過中,辺縁に膿疱が散在していた.血中CD4陽性T細胞は14.1%,CD4/8比は0.6と低値であった.病理組織像では毛包を中心に好酸球,好中球,リンパ球などの炎症細胞が著明に浸潤し,毛包が破壊されていた.インドメタシン内服と外用が奏効し,2か月後には色素沈着のみとなった.
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