Japanese
English
症例報告
掌蹠の膿疱で発症した好酸球性膿疱性毛嚢炎
Palmoplantar pustules as the first skin manifestation of eosinophilic pustular folliculitis
根岸 泉
1
,
大西 一徳
1
,
石川 治
1
Izumi NEGISHI
1
,
Kazunori OHNISHI
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
1群馬大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Gunma University School of Medicine
キーワード:
好酸球性膿疱性毛嚢炎
,
掌蹠膿疱症
Keyword:
好酸球性膿疱性毛嚢炎
,
掌蹠膿疱症
pp.58-60
発行日 2001年1月1日
Published Date 2001/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903452
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50歳,女性.初診5年前から両掌蹠に膿疱が出現し,2年後には顔面や上背部にも紅色皮疹が出現した.近医において掌蹠膿疱症の診断でステロイドの外用,内服加療を受けたが難治のため当科を受診した.顔面の膿疱の臨床所見と膿疱内容物の塗抹標本に好酸球を多数認めたことから好酸球性膿疱性毛嚢炎を疑い,生検を施行した.毛包内部,周囲への好酸球浸潤と毛包破壊像を認め,好酸球性膿疱性毛嚢炎と診断した.治療ではインドメサシン内服が著効した.掌蹠に限局した好酸球性膿疱性毛嚢炎と掌蹠膿疱症との臨床的鑑別は困難であり,他の好発部位へ皮疹が波及するまでには数年を要することから,両疾患の鑑別には積極的な生検が必要である.
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