Japanese
English
症例報告
熱傷後の色素沈着部位に一致して生じたアリルイソプロピルアセチル尿素による固定薬疹の1例
A case of fixed drug eruption due to allylisopropylacetylurea developed on the lesion of superficial dermal burn
青山 浩明
1
,
渡部 晶子
1
Hiroaki AOYAMA
1
,
Akiko WATABE
1
1いわき市立総合磐城共立病院皮膚科
1Division of Dermatology, Iwaki Kyoritu Hospital
キーワード:
固定薬疹
,
熱傷
,
先行病変
,
アリルイソプロピルアセチル尿素
Keyword:
固定薬疹
,
熱傷
,
先行病変
,
アリルイソプロピルアセチル尿素
pp.489-491
発行日 2001年6月1日
Published Date 2001/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903612
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
20歳,女性.新セデスを内服後に,1か月前に2度熱傷を受傷して,色素沈着を残して治癒した左第4指背の部位に一致して固定薬疹を生じた.内服テストを行ったところ,新セデス1/4錠の内服約1時間後に,前回の固定疹の範囲を越えてすべての手指に紅斑が生じた.誘発された紅斑は翌日には色素沈着を残さず消失した.原因はアリルイソプロピルアセチル尿素と推定された.先行する何らかの皮膚病変に一致して生じた固定薬疹の報告は極めて珍しく,熱傷治癒部位に一致して生じた固定薬疹の報告は本例が初めてである.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.