Japanese
English
症例報告
スポロトリコーシスの3例
Three cases of sporotrichosis
福田 英嗣
1
,
村川 世津子
1
,
斉藤 隆三
1
Hidetsugu FUKUDA
1
,
Setsuko MURAKAWA
1
,
Ryuzo SAITO
1
1東邦大学医学部第二皮膚科学教室
1Second Department of Dermatology,Toho University School of Medicine
キーワード:
スポロトリコーシス
,
塩酸テルビナフィン
,
イトラコナゾール
Keyword:
スポロトリコーシス
,
塩酸テルビナフィン
,
イトラコナゾール
pp.386-389
発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100103
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要約
東京の都心部でのスポロトリコーシスの3症例を経験した.症例1:84歳,女性.左前腕.症例2:71歳,男性.右第3指.症例3:45歳,女性.左上腕.病理組織学的所見は,全例肉芽腫性炎症像を呈し,症例1は真菌検査にてSporothrix schenckiiが同定された.症例2,3は培養未施行あるいは失敗した例であるが,病理組織学的所見にてPAS染色陽性の真菌要素(遊離胞子)を認め,臨床症状および治療経過よりスポロトリコーシスと診断した.病型は3症例とも固定型であった.治療としては,症例1は塩酸テルビナフィン125mg/日を32週間,症例2はイトラコナゾール100mg/日を12週間内服し,症例3は全摘出後,温熱療法のみで略治した.
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