Japanese
English
症例報告
トリアゾラム大量服用後に認められたコンパートメント症候群の1例
A case of compartment syndrome following triazolam abuse
上中 智香子
1
,
廣井 彰久
1
,
上出 康二
1
,
古川 福実
1
Chikako KAMINAKA
1
,
Akihisa HIROI
1
,
Kouji UEDE
1
,
Fukumi FURUKAWA
1
1和歌山県立医科大学皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Wakayama Medical University
キーワード:
コンパートメント症候群
,
圧迫創
,
下肢腫脹
,
CPK
,
トリアゾラム
Keyword:
コンパートメント症候群
,
圧迫創
,
下肢腫脹
,
CPK
,
トリアゾラム
pp.49-51
発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101131
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
48歳,女性.2001年5月27日トリアゾラムを大量服用し,12時間睡眠後左下腿腫脹と疼痛を認め近医内科緊急入院.同部位に紅斑と水疱を認めたため,当科紹介となった.入院時,CTにて左腓腹筋内に血腫を認め,血清CPK,ミオグロビンは著しい高値を示し,圧迫創,運動知覚障害を認めた.以上よりコンパートメント症候群を疑い,コンパートメント内圧を測定し本症と確定,現在保存的加療中である.四肢の激痛を伴う腫脹,圧迫創と血清CPK異常高値を認めたときは,コンパートメント症候群を疑い,重篤な後遺障害を防ぐために筋膜切開など早期治療に努めるべきである.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.