Japanese
English
症例報告
高齢者の顔面に生じた巨大皮角の1例
A case of giant cutaneous horn on the face of an aged woman
濱 英俊
1
,
市川 健
1
,
久保 仁美
1
,
徳田 安孝
1
,
宇原 久
1
,
斎田 俊明
1
Hidetoshi HAMA
1
,
Takeshi ICHIKAWA
1
,
Hitomi KUBO
1
,
Yasutaka TOKUDA
1
,
Hisashi UHARA
1
,
Toshiaki SAIDA
1
1信州大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Shinshu University School of Medicine
キーワード:
巨大皮角
,
有棘細胞癌
,
日光角化症
Keyword:
巨大皮角
,
有棘細胞癌
,
日光角化症
pp.552-554
発行日 2000年6月1日
Published Date 2000/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903291
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88歳,女性.数年前より前額部や頬部に落屑性の紅斑や褐色斑が多発し,一部が隆起,増大してきた.前額正中部に基部最大径3.5cmで,高さ7cmの巨大な皮角が存在し,右頬部には9×8×10mmと5×5×5mmの皮角が認められた.いずれも皮角辺縁より5mm離し,外科的に切除した.病理組織学的には,前額正中部の皮角は高分化型の有棘細胞癌の像を呈し,一部真皮内への浸入像も認められた.また皮角辺縁部の表皮基底層にも異型細胞の増殖を認めた.右頬部の2つの皮角は日光角化症の組織所見を呈していた.さらに約4年後,右頬部の別の部位と右額部に皮角(日光角化症と有棘細胞癌)が続発してきた.いずれも外科的に切除した.
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