Japanese
English
症例報告
アトピー性皮膚炎に合併した丘疹性黄色腫の1例
A case of papular xanthoma in atopic dermatitis
大熊 よう子
1
,
石上 雅一
1
,
瀧本 玲子
1
,
村山 功子
1
,
吉池 高志
1
,
高森 建二
1
Yoko OKUMA
1
,
Masakazu ISHIGAMI
1
,
Reiko TAKIMOTO
1
,
Noriko MURAYAMA
1
,
Takashi YOSHIIKE
1
,
Kenji TAKAMORI
1
1順天堂大学浦安病院皮膚科
1Department of Dermatology, Jundendo University, Urayasu Hospital
キーワード:
丘疹性黄色腫
,
papular xanthoma
,
正脂血症性黄色腫
,
アトピー性皮膚炎
Keyword:
丘疹性黄色腫
,
papular xanthoma
,
正脂血症性黄色腫
,
アトピー性皮膚炎
pp.516-518
発行日 2000年6月1日
Published Date 2000/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903282
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4歳,男児.乳児期よりアトピー性皮膚炎がある.2歳頃より眼周囲に無症候性の黄色丘疹が多数出現し,その後2年間で徐々に増加してほぼ全身に汎発化した.組織学的には真皮上層に泡沫細胞主体の細胞浸潤を認め,泡沫細胞はCD68染色陽性であった.一般検査所見ではLDH,IgEが高値のほかは血清脂質などすべて正常で,内臓病変,粘膜症状は認めなかった.以上より丘疹性黄色腫と診断した.丘疹性黄色腫は正脂血症性黄色腫の疾患群に属すると考えられている.若年性黄色肉芽腫,播種性黄色腫との鑑別,アトピー性皮膚炎との関連について若干の考察を加え報告する.
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