Japanese
English
症例報告
アトピー性皮膚炎に併発した正脂血性扁平黄色腫
Normolipemic plane xanthoma associated with atopic dermatitis
細江 正哉
1
,
横地 きく香
1
,
玉田 康彦
1
,
池谷 敏彦
1
Masaya HOSOE
1
,
Kikuka YOKOCHI
1
,
Yasuhiko TAMADA
1
,
Tosihiko IKEYA
1
1愛知医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Aichi Medical University
キーワード:
正脂血性扁平黄色腫
,
アトピー性皮膚炎
Keyword:
正脂血性扁平黄色腫
,
アトピー性皮膚炎
pp.638-640
発行日 1998年7月1日
Published Date 1998/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902607
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68歳,男性.幼少時よりのアトピー性皮膚炎にて加療中,顔面の下眼瞼より頬部にかけてびまん性の黄色腫が対称性に出現した.血液検査では,総コレステロール,中性脂肪,リボ蛋白,アポリポ蛋白等に異常は認められず,本症例は正脂血性の限局性扁平黄色腫と考えられた.治療として,ステロイド外用の中止と日光暴露を避けるように指示を行ったところ消退傾向を示した.本症の発症機序として,増悪,緩解を繰り返す慢性炎症反応に加え,長期のステロイド外用,更に日光暴露が主要な因子となっているのではないかと考えた.
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