Japanese
English
症例報告
糖尿病に伴った色素性痒疹の1例
A case of prurigo pigmentosa with diabetes mellitus
嵯峨 兵太
1
,
神田 憲子
1
,
檜垣 祐子
1
,
川島 眞
1
Hyota SAGA
1
,
Noriko KANDA
1
,
Yuko HIGAKI
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical University
キーワード:
色素性痒疹
,
糖尿病
,
高ケトン血症
Keyword:
色素性痒疹
,
糖尿病
,
高ケトン血症
pp.501-503
発行日 2000年6月1日
Published Date 2000/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903277
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41歳,男性.2か月前より全身倦怠感あり.20日前より背部に皮疹が出現し,拡大したため当科を受診した.初診時上背,前胸,腹部に瘙痒を伴う紅色丘疹,網状の色素沈着を認めた.組織像は真皮の血管,毛包周囲のリンパ球主体の細胞浸潤であった.随時血糖200mg/dlと高値で,血中総ケトン体は6625μmol/lと著明に上昇していた.内科にてインスリン療法を開始し,皮疹は塩酸ミノサイクリン200mg/日の内服にて約2週間で色素沈着を残し軽快した.糖尿病に伴った高ケトン血症と色素性痒疹との関連につき考察した.
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