Japanese
English
症例報告
ガス壊疽の2例
Two cases of gas gangrene
甲斐 美咲
1
Misaki KAI
1
1佐野厚生総合病院皮膚科
1Department of Dermatology, Sano Kosei General Hospital
キーワード:
非クロストリジウム性ガス壊疽
Keyword:
非クロストリジウム性ガス壊疽
pp.409-411
発行日 2000年5月1日
Published Date 2000/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903253
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症例1:73歳,男性.直腸癌末期にて外来で経過観察中.左臀部から下腿にかけて発赤,腫脹が出現し急速に拡大した.症例2:79歳,女性.小腸イレウスにて保存的治療を受けていたが,左鼠径部に疼痛,発赤,腫脹を認め,急速に拡大した.症例1,2ともに患部を圧迫したところ捻髪音を認め,単純X線像において筋層間,皮下にガス像を認めガス壊疽が疑われた.2症例とも直ちに外科的処置が行われ,症例1は原疾患にて亡くなられたが,症例2は救命しえた.ガス壊疽は症状が急速に進行し,一般に予後不良とされているため,早期診断および適切な処置が重要と思われる.
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