Japanese
English
症例報告
糖尿病患者に生じた非クロストリジウム性ガス壊疽の3例
Three cases of non-clostridial gas gangrene
西村 幸秀
1
,
益田 浩司
1
,
末廣 晃宏
1
,
竹中 秀也
1
,
加藤 則人
1
,
岸本 三郎
1
Yukihide NISHIMURA
1
,
Koji MASUDA
1
,
Mitsuhiro SUEHIRO
1
,
Hideya TAKENAKA
1
,
Norito KATOH
1
,
Saburo KISHIMOTO
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚病態制御学
1Department of Dermatology,Kyoto Prefectural University of Medicine,Graduate School of Medical Science
キーワード:
非クロストリジウム性ガス壊疽
,
糖尿病
,
協力感染(synergistic infection)
Keyword:
非クロストリジウム性ガス壊疽
,
糖尿病
,
協力感染(synergistic infection)
pp.1155-1158
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101087
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症例1:50歳,男性.20歳時より糖尿病.1週間前に右足底に外傷を受け,疼痛,腫脹,排膿を認めた.症例2:43歳,女性.20歳台より糖尿病.約1週間前より左足背に腫脹,疼痛が出現し,3日前より排膿を認めた.症例3:63歳,男性.26歳時より糖尿病.約2か月前より右第1趾に水疱,潰瘍が出現し,近医にて治療されたが悪化した.3例とも糖尿病のコントロールが不良であった.3例とも初診時の足のX線像にて皮下にガス像を認めた.創部の細菌培養の結果,3例いずれにおいても好気性菌のStreptococcus agalactiase (Group B)と嫌気性菌のPrevotella biviaが検出され,好気性菌と嫌気性菌の混合感染を認めた.以上より非クロストリジウム性ガス壊疽と診断し,デブリードマンおよび抗生剤投与を行った.症例1では右下腿切断を,症例3では第2~5趾の切断を要した.
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