Japanese
English
症例報告
腸管切除後の偏食により生じたペラグラの1例
A case of pellagra associated with unbalanced diet after rectal resection
斎藤 京
1
,
山田 佐知子
1
,
木花 いづみ
1
Hitoshi SAITO
1
,
Sachiko YAMADA
1
,
Izumi KONOHANA
1
1平塚市民病院皮膚科
1Department of Dermatology, Hiratsuka City Hospital
キーワード:
ペラグラ
,
偏食
,
腸管切除
Keyword:
ペラグラ
,
偏食
,
腸管切除
pp.224-226
発行日 2000年3月1日
Published Date 2000/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903152
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
67歳,女性.直腸癌にて人工肛門造設術施行,以後肉をほとんど摂取しない偏食の傾向がある.指のしびれ感,両手背から指に暗赤色紅斑,口唇炎,うつ状態の増悪を認めた.ペラグラと診断し,ニコチン酸の投与を開始したところ著効した.本症の原因として本邦では慢性アルコール中毒によるものが多いとされるが,食生活が豊かになった今日でも術後の吸収不全や極端な偏食,拒食によっても発症しうることを念頭に置く必要がある.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.