Japanese
English
症例報告
指尖部への転移を来した腎細胞癌の1例
Acral metastasis in a patient with renal cell carcinoma
武藤 美香
1
,
福澤 正男
1
,
塩原 順子
1
,
新倉 冬子
1
,
小口 真司
1
,
斎田 俊明
1
Mika MUTO
1
,
Masao FUKUZAWA
1
,
Jyunko SHIOHARA
1
,
Fuyuko ARAKURA
1
,
Shinji OGUCHI
1
,
Toshiaki SAIDA
1
1信州大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Shinshu University, School of Medicine
キーワード:
転移性皮膚腫瘍
,
指尖部皮膚転移
,
腎細胞癌
,
免疫組織化学
,
NCL-RCC抗体
Keyword:
転移性皮膚腫瘍
,
指尖部皮膚転移
,
腎細胞癌
,
免疫組織化学
,
NCL-RCC抗体
pp.81-83
発行日 2000年1月1日
Published Date 2000/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903114
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49歳,男性.4年前に腎細胞癌にて右腎を摘出した.2年後に,肺,骨,脳転移が出現し,放射線療法などの治療を受けていた.当科初診時左第4指爪甲下から指尖部にかけて5.5×3.5×3.0mmの易出血性紅褐色結節を認めた.組織学的には胞体が淡明な細胞と胞体が好酸性で微細顆粒状を呈する2種類の異型細胞が認められた.いずれも免疫組織化学的に腎細胞癌の腫瘍マーカーであるNCL-RCC抗体にて陽性で,腎細胞癌の指尖部皮膚転移と診断した.腎細胞癌の転移を含む転移性皮膚腫瘍について文献的考察を加えた.
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